ロイヤルスーパーダイン
「ロイヤルスーパーダイン」は、フジテックが1980年(昭和55年)頃に発売したと考えられる、規格型(標準型)エレベーターの商標です。
1世代前の規格型エレベーター「スーパーダイン」の意匠を刷新し、「ロイヤルスーパーダイン」として発売しました。
制御は末期の「スーパーダイン」と同じマイコン式交流帰還制御を採用しています。
ロイヤルスーパーダインの出典は?
1980年7月当時のフジテックの広告です。当時の情報源で唯一「ロイヤルスーパーダイン」の意匠の出典となる広告です。
詳しくは、別記事『幻の機種「ロイヤルスーパーダイン・インペリアル」』にて解説しております。
標準的なロイヤルスーパーダイン


乗場操作盤
従来のスーパーダインと比べ、階床表示の数字が大きくなり視認性が向上しています。

かご内操作盤
フジペット、スーパーダインには非常ベルボタンがありましたが廃止されました。
操作盤蓋の鍵もスーパーダインとは異なるタイプです。

かご内インジケーター
ボタンやインジケーターの数字に使われている書体は「Eurostile」という書体の一つで、同時期にエレベーター以外でも様々な場所に使用されていました。エレベーターでは三菱や日立、東芝も採用していました。

天井
照明は四隅に丸型蛍光灯4本、換気扇は救出口と一体になっています。

敷居
かご敷居の手前にはフジテックのロゴが埋め込まれています。
有償付加仕様



幕板インジケータータイプの乗場

管制運転が搭載されると、方向灯部分が管制運転表示窓と一体になります。


左:LANDIC 停電時自動着床装置 右:WAVIC 地震時管制運転装置
この中でLANDIC(ランディック)は現在でもフジテックHPで唯一使用されている商品名です。


左:WAVIC-S 地震時管制運転装置 右:WAVIC-P 初期微動センサ付地震時管制運転装置
「WAVIC/WAVIC-S」はS波感知器のみ設置、「WAVIC-P」はS波とP波感知器両方設置もしくはP波感知器のみ設置と推測します。
※「WAVIC/WAVIC-S」の違い:S波感知の地震管制は古くから存在していたのに対し、P波感知の地震管制は後発な為、S波感知しか存在しなかった時代が「WAVIC」、P波感知開発後、既存のS波感知と区別の為に改称したのが「WAIVC-S」ではないかと思います。


左:CALLIC 非常時通報システム 右:ALARMIC エレベータ防犯センサ
CALLICは、通常の非常通報だけでなく、EV停止故障時にフジテックへ自動発報する機能のようです。

ALARMIC(アラーミック)が搭載されると、天井に光学式の検出器が設置されます。

出典:「エレベータ界」17(67), 日本エレベータ協会, 1982-07,
「広立体角プリズム」の集光レンズを通して不審行動や刃物、煙、炎を光学的に検出、警報後最寄り階に停止する仕組みのようです。


オプションと思われる天井意匠


車椅子仕様。アナウンス装置が付いていることもあります。